2007.10.20 Saturday
タイ旅行7日目(2)
↑従兄が勧めて連れて行ってくれた、もっともおいしいタイ料理の店。
地元の人が海外からのゲストを招待している客が多かった。トム・ヤム・クンや、チキンの包み焼きなど、なるほど納得、本当においしかった。
↑ヒンズー教の寺院でなにか祭事を行っていたので、立ち寄ってみる。
撮影していたら止められた。靴を脱いで敷地内に入ると、タイ語ではない言語でお祈りのような声がスピーカーから流れていた。大勢の人たちが熱心に高く手を合わせている。
タイで感じるインド。
旅の最後に、次なるステージの予告編を垣間見てしまったような、底深い沼の奥を覗き込んでしまったような、恐怖に似たような不思議な感覚をおぼえた。
↑従兄がクルマで中華街の街並みを見せてくれた。
インドの次は中国。バンコクの街並みとはひと味もふた味も違った派手なネオンが目をみはる。
ひととおり夜のバンコク市内をクルマで見せてもらった後、ホテルまで送ってもらい、従兄と再会を約束して別れる。
従兄のおかげて、普通の観光で来ていたら絶対に見られないであろう場所をたくさん見ることができたことに、心から感謝。
↑ラリーズバーに行くと、女の子たちが僕の名前を大声で叫んで最後の来店を迎え入れてくれた。
カウンターで飲んでいた西洋人のおじさんに、
「きみはここでは有名人なんだね」
と冷やかされた。
ナに「店に置いておいてね」とEメール・アドレスを書いて渡し、みんなと記念撮影をして、またいつかこの店に来ることを約束して握手でみんなと別れた。
帰国前に一度会おうと約束していたキャンペーン・ガールが駅に着いたという電話をくれたが、電話の向こうでやけに興奮しているために声がうわずり、何を言っているのかよく聞き取れない。
何度か電話を繰り返して待ち合わせの場所に着くと、彼女は友達を連れて待っていた。どういうわけか、とんでもなく怒り狂っている。友達は困ったような笑顔をこちらに向けている。
「どうしたの? なんでそんなに怒ってるの?」
彼女はあまりに興奮していて話にならない。
「あなたが会いたいと言うから来た。なのにあなたは場所が分からない! とにかく私はお腹が空いているの!」と声を荒げる。
「約束の時間にも遅れてないじゃないか? なにが気に食わないの?」
「OK、OK、もうそれはいいわ。とにかく私はお腹が空いてるの! 食べに行きましょう」
彼女がタクシーを止めようとするから、こちらもなんだか腹が立ってきて、
「ちょっと待ってよ、まだ出発の用意も出来ていないし、荷物を詰めるまでちょっと待っててくれないか。食事ならその後でも行けるじゃないか」
と言うと、彼女は完全にキレて、
「もう家に帰る!」
と言って、友達とタクシーに乗って走り去ってしまった。
周りの人たちがびっくりしてこちらを見ていたが、何事が起きたのかまったく理解できないまま、首をかしげながらホテルに戻った。
いずれにしてもタイの人は、日本人より感情をストレートに表現するみたいだ。笑顔にしても、怒るにしても。
もし僕たち双方が、もう少し英語が堪能なら、お互いの主張が理解しあえたかもしれないな、などとぼんやり考えながら帰り支度をした。(帰国後に彼女から教えてもらったEメールアドレスにお詫びのメールをしてみたけど、残念ながら不達で戻ってきた)
一時間ほど仮眠して、タクシーに乗った。
夜中のスワンナプーム空港は、僕と同じように早朝便を待つ人たちで、意外にも賑わっていた。
これで僕のタイ旅行は終わり。
タイは、世界中からたくさんの人種が集まるアジアの"へそ"のような場所だった。
そういう意味で、バンコクに行くということは、特定のひとつの国を訪れるというより、"世界"を訪れるような感覚が強く、自分がアジア人であること、世界の中の日本人であることを強く感じることが出来て、自分にとって貴重な体験になった。
タイにまた行きたいかと訊かれれば、答えはもちろん"Yes"だ。
この活気あふれる国にハマる人たちが多いことを、今回の旅行で大いに納得することが出来た。
またタイに行きタイ!
次に行ったときに、さらに楽しめる予感がする国、それがタイ。
タイに行くきっかけを与えてくれて、タイの素晴らしさを教えてくれた僕の従兄と、ご家族に心から感謝します。
またいつか行きます! タイよ、コープクン・クラップ!(ありがとう)
「タイ旅行」おわり